技術否定！Winny判決。

恐ろしいともいえる判決が出ました。

匿名性が高いファイル交換ソフト「Ｗｉｎｎｙ（ウィニー）」の開発・公開で映像データなどの違法コピーを助長したとして、著作権法違反のほう助罪に問われた元東京大助手、金子勇被告（３６）＝東京都＝に、京都地裁は１３日、罰金１５０万円（求刑・懲役１年）の有罪を言い渡した。氷室眞裁判長は「利用者の多くが著作権を侵害することを、明確に認識、認容しながら公開を継続した。影響は大きいが、自身は経済的利益を得ていない」と理由を述べた。

犯罪に利用されている現状を知りつつ、影響を与えるだけで有罪という、どのような法理からも出てくるとは思えない判決が出てしましました。

このような状況で有罪となるなら、CloneCDやCloneＤＶＤ等のディスクコピーソフトは、確実に著作権違反が一番多い利用法にもかかわらずサービスを続けていますので有罪となりますし、スパムメールが全体の95％を超えるといわれるメールシステム自体も犯罪幇助といえることとなりますし、出会い系サイト等も当然に犯罪幇助になります。

更に言いますと、毎年数百名の死者を出している酒造メーカーも、火事や病気などで毎年税金に少なくとも８兆円の損害を与えているJTも当然有罪となります。

今回の問題の背景には、日本の腐った検察による専断裁判と、バ官僚の圧力が考えられます。

検察の専断裁判とは、国連からもバッシングが酷く世界まれに見る酷い裁判であることが指摘されており、検察が有罪だといえば裁判所はそれに従うというすばらしきNOとは言わない日本の美徳(笑)裁判のことです。

バ官僚の圧力とは至って簡単で、仕事で使用するパソコンにWinnyをインストールしてウィルスに感染して機密情報をばら撒いている問題を、ニュースなどでは「Winnyによる情報漏えい」と間違った情報を流し続け、必死に隠そうとしている事は誰の目にも明らかですが、これをWinnyが全て悪いことにして官僚が著作権侵害を行っていた事を隠滅したい意思が見え隠れします。

官僚や検察のメンツの為のみに、このような判決を確定させてしまいますと、今後の海外との技術戦では保守的な行動しか取れなくなり劣勢に回ることは明らかです、日本はこのまま腐敗してゆくしかないのでしょうか。

この裁判の顛末は日本の技術革新のメルクマールとなる事は確実です、確定するまで注目して見守ることとしましょう。

コメント 4

そもそも、開発者が正犯者と共同して行為していない場合に、正犯者の行為から生じた結果について、開発者に責任を負わすことは、幇助罪の拡大適用でないのか？　
わたしも、この判決に関しては、基準が不明確であることは、いたづらに検察側の恣意的な運用を促しかねないことから、妥当性があるか疑問である。
by きよし (2006-12-15 00:54) 

私は技術者としてこの事件を見ていました。
この事件ですぐ連想したのは、それでも地球は動いている、というあの宗教裁判です。
裁判で判断できるたぐいのものではないはず。
どうしてこんな恐怖政治の歴史を繰り返すのか、
私には最悪の日本社会を見ているように思えます。
平安時代から鎌倉へ、室町へというような歴史の転換期なのかも知れません。

初めてニュースを聞いた時から何かおかしい、裏に何かありそうだと思っていたのですが
バ官僚のことをもう少し詳しく教えていただければさいわいです。
by Sceneway (2006-12-15 12:32) 

>>sceneway
Winnyが発表されてから、Winnyを利用していた自衛官や個人情報取り扱い権者等がウィルスに感染し、機密文章や個人情報を流出させてしまった事件が頻発しました。
これをマスメディアは、"何故か"「Winnyによる情報漏えい」と報道し、自衛官等が、Winnyを使って著作権違反のソフトをダウンロードしていたことなどには触れなかったのです。
これをWinny開発者の責任にすることにより、全てを隠蔽しようとしていると言う本文考察に続きます。
by Reveryearth (2006-12-17 17:23) 

思い出しました。
納得です。
ありがとうございました。
by Sceneway (2006-12-18 01:12)