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たばこ税の是非。 [時事問題:法律]

たばこの害悪については、放火並んで火事原因にトップ、特に人命を伴う火災原因ではダントツでのトップです。
喫煙と言う故意による保険金略取も、保険金詐欺を大きく超えてダントツのトップです。
特に、肺がんが大きな問題で、肺がんになっても、死んでいただければまだ良いのですが、残念ながら肺がんは治る病気なのです。
他の死亡原因に比べ保険料を過多に消費する肺がんを発症し、更に生き残る。
以上のことを原因とし、本来保健医療を受けるべき人命が絶たれている現状があります。
もちろんこのほかにも、喫煙に害悪については数え切れないほどありますが、興味のある方は喫煙の害悪についてまとめてあるページで調べていただくとして、今回は税金に特化してお話させていただきます。

過去何度にもわたり、増税論議が巻き起こる度に、既得権者の反発を受け、1本0.数円-1円の増税に留まるたばこ税。
既得権者は、特別会計で無駄遣いを続ける官僚達の策略に見事に乗せられていると言えます。
生産農家や小売は、売れる数が減れば、税収は上がっても、自己の利益が減るため強く反対します。
すなわち、日本を食い物にするJTです。

しかし、取り易いサラリーマン増税も、既に限界が来ており、取り難い所からも税収を上げるほかありません。

さて、そんな中、非常に面白い議論が国会を賑わせています。

タバコ1箱1000円? 与野党協調で大幅増税を検討<6月7日 産経新聞>
 基礎年金の国庫負担率引き上げを来年度に控え、2・5兆円の財源捻出(ねんしゅつ)が大きな政治課題となっている中で、与野党がそろい踏みでたばこ税の大幅増税に向けて動き出した。超党派の「禁煙推進議員連盟」(会長・綿貫民輔国民新党代表)の有志議員が11日に、久々に議論を再開するほか、経済成長を通じて財政再建を目指す「上げ潮」派も超党派の“たばこ1箱1000円議連”を発足させる運びで、1箱の平均価格を欧米並みの1000円に値上げすべきだとの論調が強まっている。(加納宏幸)

 増税論議のきっかけは3月4日付本紙「正論」欄に日本財団の笹川陽平会長が寄稿した論文だった。

 「たばこ増税は喫煙規制が進む世界の大勢であり、実現すれば大きな財源になる。国会には超党派の議員立法として正面から取り組んでいただきたい」

 笹川氏は、たばこ1箱の値段を平均1000円に値上げし、現在の消費量が維持されるならば、消費税4%に相当する9兆5000億円の税収増が見込まれると試算。仮に消費量が3分の1になっても3兆円の税収増が見込め、「消費税よりも先に論議すべきテーマだ」と断じた。

 来年度から基礎年金の国庫負担率を3分の1から2分の1に引き上げることが決まっており、必要な2・5兆円の財源をどう手当てするかに頭を悩ませていた与党がこれに飛びついた。

 消費税率引き上げに慎重な「上げ潮」派の代表格で、ヘビースモーカーでもある中川秀直自民党元幹事長は禁煙議連のメンバーではないが、「1000円になってもたばこを吸う人は尊敬されるゾ!」と値上がりしても喫煙を続ける人は、高額納税者として評価を受けるという理屈で賛同。「たばこ1箱1000円」を推進する超党派議連を近く設立する考えだ。

 一方、厚労族にとっても後期高齢者医療制度(長寿医療制度)への批判を受け、社会保障費の伸びを毎年2200億円抑制する政府方針の見直しも浮上していることもあって、「渡りに船」というわけだ。

 厚労族の重鎮である自民党の尾辻秀久参院議員会長、民主党の小宮山洋子衆院議員ら禁煙議連のメンバーは11日に笹川氏を招いて国会内で勉強会を開くことを決定。議連関係者は「財政再建、医療費削減-と一石二鳥の効果がある」とやる気満々だ。

 町村信孝官房長官も2日の会見で、笹川氏の提案を「大変面白い」と賛同。民主党の鳩山由紀夫幹事長も5月31日、横浜市で「たばこの税金を増やし、その分で高齢者の保険料を高くしないように考えていく必要がある」と街頭演説をぶった。民主党内では議員立法でたばこ税を引き上げる動きもあるという。

 愛煙家からは「喫煙率は男性でも5割を割り込んでいるのに、取りやすいところから取るなんてこそくだ」(自民中堅)との不満も漏れているが、財政難や喫煙による健康被害を盾にされ、分が悪いことは間違いない。

 ただ、タバコ生産農家や小売業者などの反発は必至だ。京大の依田高典教授(応用経済学)らのグループは「たばこを1000円にすれば、9割が禁煙を考える」との研究結果をまとめており、値上げと消費動向の兼ね合いが今後のテーマになりそうだ。


安い人で700円でバランスが取れていると言われ、高い人では、「国民の健康及び、労働的損失の回避を考える上では、日本のたばこ税はもっと高く設定されるべきであるとの意見もあり、関西学院大学経済学部の河野正直教授は、喫煙による社会損失を踏まえた適性価格は1400円との試算を発表している。」との意見もあります。

中央値を取れば、1000円で妥当ではないかと思ってしまいがちですが、専門家の中央値が正しいとも限らないのが悩ましいところです。
個人的に調べた所では、売上が減る事も考えて、800円くらいがバランスが取れている金額では無いかと考えています。

しかし、ニュースやインターネットでたばこ税の議論を見ていますと、「取り易いところから取るな。」なんて発言を目にします。
某極楽トンボのなんとかなんちゃらさん(名前失念)なんて人も、このようにおっしゃっていました。
サラリーマン増税に比べて、遥かに増税が進んでいないたばこ税のどこをどう見れば「取りやすい。」
なんて評価に繋がるのでしょうか。
彼らは税に関して、実が見えていません。
よみうりテレビなのが原因なのは、言うまでもありません。
さすが読売テレビは、言論統制がしっかりとなされていて、ニュースとして体をなしていない様がありありと見えます。
腐っても報道番組であれば、自己の主張をはっきりと言えるような番組作りを行って欲しいものですね。

引用先の、京大の依田高典教授(応用経済学)らのグループは「たばこを1000円にすれば、9割が禁煙を考える」
なんて言っておられますが、世論調査では、70%が喫煙を続けると答えています。
京大の教授になっていながら、既得権益者である小売業者やたばこ生産農家のリベートに目がくらんだのでしょうか。
研究者として恥ずかしくないのでしょうか。

さて、少し脱線しましたが、たばこ税に関しては、上げる事には賛成なのですが、徹底的に特別会計の膿を出さなくてはいけません。
せっかく1000円にして、黒字化すると胸をなでおろした所に、一般会計からの医療費は変わらず、たばこ税は特別会計に計上されると言う悪循環が続き、せっかくの増税が無に帰すことも考えられます。

時代の古今、地の東西を問わず、人間が考えうる業は欲深い事です。
一部の利権を貪る人種から、全ての人を守る方向こそ必要なことなのです。


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コメント 3

ぴっとも

ご無沙汰してます。
やはりここに来ましたか。
タバコの値上げは全く賛成です。
もちろん、大阪府のように支出を止めるところから入ってほしいというのが本音ですが…

既得権を持ってる人達が自分達の事ばかり考えなければ、すんなり行きそうだと思いますよ!
by ぴっとも (2008-06-09 16:31) 

バル('Д')ノにゃー

元愛煙家のワタクシですが、タバコの値上げには賛成ですねぇ。
安いから吸っちゃうんだろうし。
子供でも簡単に買える値段ですしねー。

タバコをすっぱりやめてもう2年になりますが、ホントやめてよかったと思います('∇')
そーいや、吸ってた頃にレヴァさんと喫煙の話しましたねw
by バル('Д')ノにゃー (2008-06-11 02:04) 

Reveryearth

>>ぴとさん
お久しぶりですヽ(´ー`)ノ
ご期待に備えよう(笑)

与野党合意も現実味が見えてきましたが、こん後JTの動向を見ておかねばなりません。
怪しげな、"たばこ農家支援金"なんて名目でたばこ税を目的税化する可能性がありますからね。

>>ヴぁるさん
お久しぶりです!
そういえば喫煙について延々と話した事もありましたね!

喫煙やめれて良かったですニャーヽ(´ー`)ノ

たばこの価格が低いのは、本文で指摘したJTの反発以外に、脳の温度を低下させてゾンビを作るための素材としては適しており、考えることができる人間が増えることは官僚にとってデメリットが多いのかもしれませんね。
すなわち、ゾンビを作るために子供にたばこを吸える環境を整える努力を行っていたと考えることができます。
以上のことより、子供がたばこを吸えなくなる事が良いのか悪いのかは、とりあえず評価しないでおきます(毒)
by Reveryearth (2008-06-11 11:13) 

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