タミフルの被害者は誰? [時事問題:未分類]
「事実は小説よりも奇なり。」
昔どこかの詩人が言ったらしいです。
いろいろな解釈はありますが、ニュートラルに解釈しますと、世の中の実際に起こる出来事は小説よりも奇妙不可思議であるという解釈になりますか。
しかし、わたしなりの解釈では、事実にはルールが無く、小説には必ずしもルールを必要としているという部分でルール作りのされていない現実が小説を凌駕するほどの奇異
に見えるのではないかと言う意味だと解釈します。
どういうことかといいますと、過去の文豪が言う通り、人間は見たい事実のみを真実と捉えます。ルール作りがされていない文章を読んでも残念ですが面白みにかけるのです。
家族は大切でなければいけませんし、すべての登場人物は追い詰められたらアクションを起こさなくてはいけないのです。言い換えれば必ずしも物語には良心が残っているわけです。
もちろん現実はこれに反し、サイコパスが増えて行く現在、関係者全員に良心が無いこともあります。例えば、我が子が心の底から嫌いな親は掃いて捨てるほどいます。
さて、先日政府見解として、タミフルと異常行動は因果関係なしという発表が行われました。
しかし、因果関係を調べる調査班は、タミフル輸入元である中外製薬より1000万の寄付金を受けていたという事実もあわせて発覚しました。
この発表に対し、タミフル使用後の異常行動で自殺した子の遺族は、中外製薬から1000万円貰っていたから因果関係なしとの発表をした等と言っているのをニュースで見ました。
この自己中心的かつ、賠償金という自分の利益でしか物事を捉えていないかのような物言いにしか見えない意見はどうしたものでしょうか。
中外製薬側からすると、ほかに特効薬が無い現状、タミフルで助かる人間の数を考えると、むしろ今回は賠償金を払い、タミフルを異常行動を起こす可能性があるという注意書きとともに販売して行くのが一番良い筈なのです。しかも調査班らは、現在のところタミフルを服用した場合と服用しなかった場合の幻覚等の異常作用に因果関係があるとは言えないと言う程度の結果しか出していないとも言います。そもそも、統計のみで因果関係があるかどうかを調べるのは不可能に近い事は誰の目からも明らかなのです。
しかし、誰かが賠償を行わなくてはいけませんが、資本主義社会では因果関係を主張できなければ賠償を行う義務は発生しません。
怒りのぶつけ所が無いからといって、さまざまな研究機関に寄付を行っている中外製薬に対して、このような暴言を吐けば名誉毀損にもなりかねません。
さらに、ニュースや新聞などで、異常行動が取り沙汰されている最近であれば、投与後数時間は監視しておく必要があると注意を促されているはずです。このような状況で飛び降りたとあれば、親の責任は追求されないのでしょうか。
国、病院、製薬会社が等分して責任を負う位はあってよいのかもしれません。
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