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またまた斧で殺人、メディアは人間を認識しろ。 [時事問題:メディア]

動物という階級があります。

サラリーマンという階級があります。

オタクという階級があります。

国民という階級があります。

人間は、"外"にあるものを認識出来ない習性を持ちます。

犬が強弱関係で順位をつける様に人間も順位をつけ、ヒエラルキの関係にすらならないものを認識すら出来ないのが人間なのでしょう。

 

さて、たびたび紹介しますが、官僚やメディアは国民を埒外の存在として、石ころのように扱っています。

これが顕著に見えるのは、税金を湯水のように使っておいて、当然だろう?という態度をとり続ける官僚や、国民感情を誘導するために心血を注ぐメディアです。

基本的に噛み付いてこない相手は、完全に埒外の存在として認識され得ないわけです。

たとえば、官僚においては、文句も言わず淡々とお金をくれるサラリーマンは埒外の存在であり、"お金持ち"は噛み付くため、階級内の存在であります。

警察の調査で、沢山の証言があっても自分の都合のよいことしか書かない調書が大量に明らかになっています。これらも、警察の数字を挙げるために、埒外の人間がどれだけ損害を被ろうと考えが及ばないからです。

つまり、自分の利益と他人の利益を考量して考えるわけではなく、外にある人間を認識すらしていないのです。数字を挙げるためには、石ころが消えてしまっても気にすらならないのです。

 

今回は、国民を埒外として見ていないメディアのダブルスタンダードが顕著に現れる、事件を紹介します。

「捨ててやる」と言われ…おので夫襲う、51歳妻を逮捕<11月13日 読売新聞>


13日午前2時ごろ、群馬県高崎市乗附町、会社員小林繁夫さん(55)から、「自宅で女房に刺された」と119番通報があった。

 高崎署員らが駆けつけたところ、繁夫さんが2階の寝室で首から血を流して倒れており、近くにまき割り用のおの(長さ86センチ、刃渡り7センチ)が落ちていた。自宅にいた妻のパート従業員正代容疑者(51)が「夫が寝ているところを、おので切った。殺そうと思ってやった」と認めたため、同署は正代容疑者を殺人未遂の現行犯で逮捕した。

 繁夫さんは病院に運ばれたが約1時間後に死亡した。同署は殺人容疑に切り替えて調べている。

あるキャスターはこういいました。

「凄惨な事件が起きました。」

もちろん事件を報道し、凄惨だと感想を述べることが悪いとは言いません。

しかし、何か忘れていなかったでしょうか。

最近斧で行われる殺人事件がいくつか起きました。

これに関してメディアは、サブカルチュアの世界で最近流行していた「ひぐらしの鳴く頃」を紹介し、サブカルチュアに傾倒する"ヲタク"文化を問題としました。

ひぐらしの鳴く頃を説明しておきますと、八墓村に影響を受けて作られたサスペンス作品です。この作品を紹介するときに、鉈で滅多切りにするシーンが紹介されていました。

 

さて、今回の事件は、51歳の主婦です。

もちろんこの主婦がサブカルチュアに影響を受けていたのであるかもしれませんが、報道では大きく取り扱うことなく流されていました。

報道は、サブカルチュアに関係ないと認識し、大きく取り扱うのをやめたのでしょう。

本来論理を一貫するためには、自分たちの"報道"に影響を受けて、この事件が起きたと報道する必要があるからです。

このダブルスタンダードたるや、まさに今回冒頭に述べた、埒外に対する行為ではないでしょうか。

つまり、いわゆる"ヲタク文化"に対するメディアのネガティヴキャンペーンは、牙をむかない可能性が限りなく高い、自分の認識できない石ころのような存在を、面白くおかしく報道するために、凄惨な事件をオモチャに変えてしまったのではないでしょうか。

つまり、ヲタク文化に影響された人の人生は、メディア人にとって、オモチャでしかなく、認識できる存在ではなかったわけです。

 

このダブルスタンダードは、三菱ふそう事件でも見ることが出来ます。当時の報道関係者は、事故が起きれば三菱ふそうのトラックが関係しない事件を報道しなかったようです。

他のトラックメーカーも同じ程度(割合)で、問題があったにもかかわらずです。

三菱ふそうでなければ、オモチャに出来ないと考えたのです。

 

人間はオモチャではありません。

しかし、人間は自分に噛み付かない人間を認識出来ない特性があるようです。

ゆえに、日本人気質に反するかもしれませんが、国民一人ひとりが問題を認識し、メディアリテラシを高め、"噛み付く"べきなのです。


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