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金と油と環境と。 [時事問題:経済]

ほんの1年前まで、どこの経済学者が予想できたでしょうか。

 

NY原油、一時初の100ドル台…1年で6割値上がり<1月3日 読売新聞>


【ニューヨーク=山本正実】年明け最初の取引となった2日のニューヨーク商業取引所の原油先物相場で、国際的な指標となるテキサス産軽質油(WTI)の2月渡し価格が一時、1バレル=100ドルちょうどを付け、史上初めて100ドルの大台を超えた。
 昨年1月の約60ドルから約6割値上がりした。
 原油価格は、昨年11月20日に1バレル=99・29ドルの最高値を付けた後、12月に入って90ドルを割り込んだこともあった。原油価格が再び騰勢を強めたことで、米国をはじめ世界で景気減速への懸念が高まりそうだ。日本の消費者の生活にも、ガソリン価格のさらなる上昇などを通じて影響が広がると見られる。


なんと、1バレルが100ドルの大台に乗ってしまいました・・・

この問題は深刻で、世界中の投機マネーが、世界の0.4%の原油になだれ込んでいるのです。

投機マネーがなだれ込む原因は根が深く、サブプライムローン問題に端を発した、金融不安です。

 

<波乱連鎖>金融、商品市場で世界的に 米国で利下げ観測も<1月5日 毎日新聞>


ワシントン斉藤信宏】金融、商品市場の波乱が世界的に連鎖し、増幅を続けている。米国の低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題がドル・米国株安を招き、金融市場から逃避した資金が原油先物相場を押し上げる。それが米景気後退(リセッション)観測を呼び、世界株安を引き起こす構図だ。米政府は景気対策の検討に乗り出したが「即効薬にはならない」との指摘も多く週明け以降も世界市場の混乱は続きそうだ。
 4日のニューヨーク株式市場でダウ平均が250ドル以上も急落したのは、米雇用統計で米国内の就業者数が4年4カ月ぶりの低い伸びにとどまったことが直接の引き金。サブプライム問題の影響が住宅・金融部門にとどまらず米国経済全体に波及していることが裏付けられ、「米景気後退がいよいよ現実味を帯びてきた」との見方が強まり、売り注文が殺到した。


アメリカの金融不安は深刻で、日本でも過去に起こったバブル崩壊を、他国の金で凌いでいると言えばわかりやすいでしょうか。

他国から金の流入がなくなれば、一気に破綻すると考えるのも容易に想定できる問題です。

さて、先にこの投機マネーがなだれ込んでいる原油相場は、世界の原油の0.4%と言いました。

これはなぜかといいますと、ニューヨーク商業取引での先物取引相場ですべてが決まっているためのようですが、この辺は詳しくないので誰か「何故ニューヨークだけで全てが決まるのか」わかる方教えてください。

世界的に原油あまりである現状で、アメリカのみによって価格が決まっています。

さらに米国では、他国の株に金が行かないように、環境を捨ててバイオエタノール政策に打って出ました。

とうもろこしを原料として、バイオエタノールを作っているようですが、バイオエタノールを作ることで、とうもろこしの価格は急騰し、世界中で森林伐採による環境汚染が進行しています。

原油は、40年前からあと40年で枯渇するといわれていますが、最近では実はバクテリアなどにより依然いわれていた程時間をかけず増え続けているのではないかといわれています。

つまり、本当に枯渇するか、さらに地球に悪影響を及ぼすかは不透明なのです。

しかし、環境対策は喫緊の課題であり、米国保身のために、もてあそばれ続けてはいけないのです。

とうもろこしは牛の飼料としても使われ、これも減らす予定はないのです。

牛を育てるためには、6倍の飼料が必要になり、さらに牛の出すゲップにはメタンが多量に含まれており、メタンが二酸化炭素の26倍もの温室効果をもたらすことや、日本に圧力をかけ牛輸出を行うことに絡めると、金のためなら環境なんてゴミ程度も思ってないのがよくわかると思います。


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