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終末期医療保険制度。 [時事問題:法律]

長寿保険制度(後期高齢者医療制度)が始まりました。

この保険制度は75歳以上の保険料を世帯から切り離し、官僚や利権団体の無駄遣いで1年間に5兆円足りなくなったため、2050年まで制度を維持するために採用された制度です。

75歳以上にかかる医療費の1割を、75歳以上に負担させると言うシステムは、年金のみに頼るお年寄りには非常に厳しい制度となっています。これに対し、国は医療費の抑制の為には仕方ないと言っています。
確かに、一部のお年寄りたちは病院を寄り合いのように利用し、"重症になったら病院に来ない"と揶揄されるような人たちも大勢いる事も事実です。
しかし、医療費を抑制する必要があるからと言って医療が必要なお年寄りに対して、医療を抑制する事は、まさに姥捨て山制度だと非難される理由には相当します。

そもそも、5年間で1兆数千億円の医療費を減らすと言う目標を立て、それに沿った形で運用してゆくと言う前提は、あまりにも酷い制度ではないでしょうか。
その反論として自民党は、目安であると言いますが、既得権益を絶対に手放すことをしない官僚が運用する制度であるという事を忘れてはいけません。
税収を増やし自己の天下り先支出を増やす為には尽力し、国民のための支出を減らす制度に力を惜しまないことは言うまでもありません。北九州市が、生活保護を打ち切って国民を殺した事件を覚えている方も多いでしょう。
すなわち、目標ではすまないのが役人脳であると言えるのです。

ほんの2兆円を補填するために、お年寄りを切り捨てる前にやることがある事は、国民ならば誰しも知っています。
国が認めるだけで12兆円が天下り団体に消えている事実。
更に消費者庁と言う、天下り省庁を更に設立。更には問題山積の社会保険庁は解体し、国民に対して行った数百兆にも及ぶ債務は無かったことにするようです。もちろん解体した後は、過去懲戒を受けた職員100名近くを含む2000名ほどが新団体に天下りし、新たな罪を犯すことは言うまでもないでしょう。

福田首相はそのメルマガで、

メルマガより。<第28号 2008/04/24>
先日、国土交通省が道路財源の無駄遣いをなくすための改革方針を示しま した。公益法人の解散や支出の取りやめ、公務員の天下りの抑制など、第一 歩を踏み出しましたが、「ムダ・ゼロ」に向けた改革の余地は、まだまだあ ります。


等と言っておられますが、残念ながら国交省が将来10年にわたり59兆円を使うことを認める無駄遣い法案を来月の中ごろに通す見通しであることを付け加えると、矛盾があると言えます。

道路や社会保険庁の無駄遣いたい質はそのままにしておいて、医療費だけは削減して行くと言う国の体制には批判の念以外沸きません。

保険制度は、間口を広げることが最も重要であることは、経済の基礎の基礎です。

例えば、体の悪い人ばかりの保険があったら、あなたは入るでしょうか。
体の悪い人ばかり入って健康に自信のある人は全く入らなければ、掛け金は高騰し、人件費や保険金詐欺の部分を差し引くと、保険金が支払われても掛け金の方が高くなる事は目に見えています。

道路に10年間で59兆円使えるのに、お年寄りを守る2兆円が支出できないと言うのは、あまりにも腑に落ちない制度ではないでしょうか。

こんな欠陥だらけの制度ですが、一つだけ良い面もありました。終末期医療を聞き取ることで、医者は2000円貰えるという制度です。
説明しますと、意識が無くなった後チューブだらけでも生きたいですか?と言う質問を行い、本人に生命維持の選択を行わせると言う制度です。
全く復帰の可能性が無いお年寄りを、チューブだらけにして生かしておいて、チューブを取れば殺人罪に問われる現在の終末期医療に大きなメスを入れる前向きな制度です。
もちろんそんな選択を迫るように仕向ける制度は倫理上許されないと言う意見もありますが、通常の医療と機械で無理やり生かされる医療は別の次元で考えなければいけないと思います。
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