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テポドン2号、打ち上げ成功か。 [時事問題:世界]

今の、一部に富を集める潮流を前提とするのであれば、以下のようにすべきです。
危険国家とする国の人工衛星発射は、危険国家とする国の依頼を受け、他国が発射すべきなのです。
核ミサイルと人工衛星の区別が付かない以上、仕方ないことだと言えます。
もちろん、全世界の自由や権利を認めるのであれば、危険国家とする国の人工衛星発射を抑制すべきではありません。
北朝鮮なんだから仕方ないだろう!なんていう人は、悪人には人権が無いという非常に民主主義からも人道的にもかけ離れた議論になりますので今回は触れずに行きます。

さて、4日予定だった北朝鮮の"人工衛星"は、天候の都合により発射できませんでした。
そんな"人工衛星"は、本日日本時間11時30分に発射されたようです。
そして、10分後には日本を通過し、その後海に落ちたようです。

海に落ちた人工衛星、その利害から各国では失敗とも成功とも報じられています。

「発射!」「通過!」=矢継ぎ早の発表、一気に緊迫-「迎撃なし」ほっと・防衛省<4月5日 時事通信>
「発射数1発!」「通過!」-。東京・市谷の防衛省A棟10階では5日午前11時半すぎ、北朝鮮から発射された飛翔(ひしょう)体について、広報担当の職員が矢継ぎ早に情報を読み上げ、待機していた数十人の報道陣が殺到。一気に緊迫した。
「発射時刻11時30分ごろ。発射場所、北朝鮮」。職員が第一報を広報する。詰め掛けた報道陣がメモを取り、一斉に携帯電話で連絡を始めた。
続けて、東北から太平洋に通過したとの推定情報。迎撃措置は取らなかったとの連絡に、ほっとした空気が流れた。
同省では前日、米軍の早期警戒衛星も発射を探知したとの誤った情報を官邸に伝達し、政府が誤発表。職員は5日、「SEW(早期警戒情報)もある」と強調した。
発射後、陸海空の航空機15機が出動し、上空を通過した東北地方の被害の有無を確認した。センサーでの飛翔体の追尾は同48分、日本の東約2100キロの太平洋上で終了したという。
午後零時13分、浜田靖一防衛相が無言のまま官邸へ。同省は同1時10分ごろ、幹部会議を開催。同相も出席し、把握した情報の分析や今後の対応などを協議した。
同省は日本海に海上配備型迎撃ミサイル(SM3)搭載のイージス艦2隻を展開、東北と首都圏に地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)を配備し、万が一の落下に備えた。
飛翔体の日本上空通過後、同省がある陸自市谷駐屯地に配備されたPAC3は、ミサイル装てん装置が下ろされ、臨戦態勢を解いた。 


「何も軌道に入らず」=北の打ち上げ失敗か-米防衛司令部<4月5日 時事通信>
【ワシントン5日時事】北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は5日、北朝鮮が人工衛星を軌道に乗せたとの主張について、「2段目以降は太平洋に落下し、何も軌道に乗らなかった」と否定した。北朝鮮による打ち上げは失敗した可能性が高い。
NORADの分析によると、北朝鮮はテポドン2号を打ち上げ、一段目は日本海に、弾頭の搭載物を含めた2段目以降は太平洋に落下した。
また、「テポドン2号は日本を飛び越えたが、日本への破片の落下はない」としている。さらに「ハワイと米本土への脅威はなく、米軍は迎撃しなかった」との見解も示した。「何の物体も軌道には入らなかった」としている。


<北朝鮮>「人工衛星の軌道進入に成功」 初めて公式に報道<4月5日 毎日新聞>
【北京・西岡省二】北朝鮮の国営朝鮮中央通信は5日午後、「我々の科学者、技術者は、国家宇宙開発展望計画に従って、運搬ロケット『銀河2号』で人工衛星『光明星2号』を軌道に進入させることに成功した」と、初めて公式に報道した。
同通信は「衛星は軌道で正常に回っている」とし、「金日成将軍の歌」「金正日将軍の歌」の旋律と測定資料が地球上に送信され、衛星を利用した中継通信が進められていると伝えた。


国連安保理、北朝鮮のミサイル発射受け緊急会合を開催へ<4月5日 ロイター>
[国連 4日 ロイター] 国連外交筋によると、国連安全保障理事会は北朝鮮のミサイル発射について協議するため、5日1900GMT(日本時間6日午前4時)に非公開会合を開く。
外交筋によれば、日本と米国は国連安保理に対し、北朝鮮のミサイル発射を非難し、北朝鮮に対する既存の制裁措置の確実な実施を要請する決議を採択するよう求めている。


北朝鮮は、国内に失敗の二文字を報道するわけには行きませんので、当然に成功と報じていますね。
もちろん、真意としても成功なのでしょう。
その理由は二つの見方の両方から見ても、成功だと言えるからです。
ひとつは、北朝鮮の主要収入源のうち、軍事関係にのクライエントに対するアピールだという見方です。
この場合、日本を越え、更に2100kmも飛んだことで十分な効果があったといえるからです。
もう一つの見方は、アメリカとの交渉に使うという為ですが、六カ国協議を召集すると発表された時点でこの効果もあったと言えるでしょう。

アメリカと日本については、日本から2100kmの海に墜落し、"人工衛星"としては失敗だと言う無難な報道に落ち着きました。
もちろん安保理でどのような話し合いが行われるかが一番重要ですが・・・

そんなこんなで、既に北朝鮮からのミサイルは飛んできてしまいました。
弾頭に乗せられていたのは、核か人工衛星かからっぽか・・・今となっては確認できません。
この状況で、どれだけの議論がされ、どれだけ実行力のある政策が行われるか見ものですね。
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