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中国外務省、日欧米に内政干渉と批判「中国は他国への内政干渉をしたことが無い」劉暁波氏ノーベル平和賞を受けて [時事問題:世界]

内政干渉とは、

はてなキーワード - 内政干渉
他国の政治に介入すること。わかりやすく言えば、要らぬ御節介を国のレベルで行う事。
帝国主義がはびこっていた時代には頻繁に行われた。戦争の原因となることも多い。
特に、近代アメリカ史は内政干渉そのものともいえる。
最近の靖国問題・歴史教科書問題も、韓国・中国による内政干渉だとの声もある。


ということです。

<ノーベル平和賞>支持は内政干渉…中国が日本・欧米を批判<毎日新聞 10月14日(木)>
【北京・浦松丈二】中国外務省の馬朝旭報道局長は14日の定例会見で、劉暁波氏(54)へのノーベル平和賞授賞を支持する日本や欧米諸国などに対して「中国への内政干渉は許さない」と厳しく批判した。
北京の外交関係者によると、中国政府は12月にオスロで開催される平和賞授賞式の代理出席者らに査証(ビザ)を発給しないようノルウェー政府に圧力をかけていく方針とみられる。
中国がノルウェーとの閣僚級交流を停止していることについて、馬局長は「現状で、中国の関係部門がノルウェー政府との協力推進を望まないことは理解できる」と述べ、事実上の対抗措置であることを認めた。
また、劉氏の妻の劉霞さん(49)の授賞式代理出席については「劉暁波は犯罪者だ。彼に平和賞を与えることは中国国内で犯罪を奨励することにほかならず、中国への主権侵害でもある」と断じ、平和賞授賞を主権侵害とみなし、劉霞さんの代理出席も認めない姿勢を鮮明にした。
一方、中国当局が劉霞さんを北京の自宅で事実上の軟禁状態に置き、彼女への海外メディアの取材を妨害していることについては「状況を承知していない」と確認を避けた。



ノーベル平和賞問題で中国政府「わが国のことは13億人民が決定」<サーチナ 10月15日(金)>
中国政府・外交部の馬朝旭報道局長は14日の定例記者会見で、2010年のノーベル平和賞受賞者が中国人の民主活動家、劉暁波氏に決まったことについて、「内政干渉」などの言葉を使い、強く反発した。
馬報道局長は「中国は平等と相互尊重にもとづき、世界各国と対話を進めたいと願っている。われわれは一貫して、どのような国であっても、人権を問題を利用して中国の内政に干渉することに反対してきた」と主張。
劉氏のノーベル平和賞受賞について「彼ら(ノルウェー・ノーベル委員会)は、何をもくろんでいるのだ。彼らは腹のなかで、中国が発展の道を歩んでいることを不愉快に思っているのか。中国の政治制度が嫌いなのか」などと述べた。
劉局長は、中国の政治制度が正しいことは、中国が発展してきたことで「すでに答えが出ている」と主張。「最も強い発言権を持つのは、中国の13億の人民だ。中国のことは中国の人民が自分で決める。ノルウェー・ノーベル委員会のような偏見を持つ数人に批判の権利はない。その他の西側政府にも干渉する権利はない」、「中国は平和五原則にもとづき、他国の内政に干渉したことはない。他国の中国への内政干渉も許さない。と述べた。

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◆解説◆
平和五原則は中国の外交の大方針。「領土・主権の相互尊重」、「相互不可侵」、「相互内政不干渉」、「相互互恵」、「平和共存」の5つ。
「相互内政不干渉」、「平和共存」は、社会主義の色彩が極めて強かったかつての中国が、資本主義国と国交を結び、経済交流などを活性化する際の「理論的根拠」となった。日中の国交樹立と平和友好条約締結にも、平和五原則が適用された。
ただし現在では、中国は「内政不干渉」を理由に「人権問題などで重大な問題がある」とされる国と関係を強化し、資源を買い入れているとの批判がある。(編集担当:如月隼人)


あまりにも唖然としすぎて、つい内政干渉という言葉の意味を調べてしまいました。
私の解釈とあまりにもかけ離れているような感じを受けたからです。
しかし、残念ながら私の解釈がかけ離れているのでなく、中国の発言が常軌を逸しているに他、なかったようです。

他国のテレビ放映も、中国国内でノーベル平和賞の報道に関してのみ、受信できないようにしていたようです。

最も強い発言権を持つ13億人が望んでいないのなら、何故テレビ報道等隠すのでしょうか。
13億人民が決定するという文言は、まさに民主化が前提でなければなりません。

ノーベル賞が恣意的かつ、内政干渉だというのであれば、もちろんどの分野のノーベル賞でも拒みますよね?
文句があるなら今すぐ過去にもらった二つの物理学賞を返還すべきです。

しかしながら、平和賞にはいつも意図があり個人的には平和賞と経済学賞だけは本来の価値とは少し違うところで評価されているという批判はあります。
最近平和賞もらったオバマ氏も、核根絶がどうのとか言っていましたが早速核実験も行いましたし、米安を容認するという発言まで行って世界中から非難を受けています。
その程度の賞であるため、無視すればいいのですが、遠く小国の小さな一団体の賞という一事に対するの報復として、ノルウェー政府へ行われている政治的圧力は内政干渉にならないという論理があまりに突拍子が無さ過ぎて理解に苦しみしますね。

干渉がいやなら国連からも常任理事国から抜けてほしいです。
はっきり言って、60年前にアメリカの核爆弾に守られてたまたま戦勝国側にいただけで、核を持ち続けることができて世界の安全保障理事会で拒否権という強い権限を持ち続ける事も、強い内政干渉に他なりません。

教科書問題や靖国問題は内政干渉でないとでも言うのでしょうか。
中国や韓国では物語のような教科書が使われていますが、他国がこれに干渉したことはありません。
一方で日本で中国では読まれない日本の教科書に、少し中国の物語にそぐわない史実を書き込めば、内政干渉を行ってきたではないですか。

中国の平和五原則は、どれ一つ守られている可能性が無い恐ろしい妄言だと言えるのです。

「領土・主権の相互尊重」、「相互不可侵」、「相互内政不干渉」、「相互互恵」、「平和共存」
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