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鳥越俊太郎「自由選挙はロクな結果を産まない。」 [時事問題:メディア]

なかなか新しい理論を発信したものですね。
さすが我らが鳥越氏です(笑

ニュースの匠:熱狂の行く先には=鳥越俊太郎<毎日>
大阪のダブル選挙か、巨人軍“清武の乱”か。今回はテーマの選択に困ったというのが本音です。まず、大阪の選挙。これはかつて小泉純一郎首相が行った“小泉選挙”の大阪版ですね。「郵政改革」というシングルイッシュー(単一の課題)を掲げ、“抵抗勢力”という敵をつくって大声で叫ぶ。有権者、特に無党派層があおられる。
今回も同じですよね。「大阪都構想」という旗印を掲げ、大阪市役所という敵役をつくり出して熱く語った橋下徹氏。大阪を再生させたいという大阪の人々の願いと大阪都構想がどこでどう結びついているのか、今ひとつ見えないまま、大阪の有権者は「橋下さんなら大阪を変えてくれるだろう」という、熱狂状態で投票日を迎えました。結果は小泉選挙の時と同じ。熱狂は一つの変化を生み出しました。大阪維新の会が擁立した橋下市長と松井一郎府知事の誕生でした。
しかし、ここで一つ考えてみましょう。小泉選挙がもたらし、残したものは何だったでしょうか。日本はよくなったでしょうか。変わったでしょうか。答えは「NO!」です。変わったどころではありません。貧富の差は広がり、国の借金は900兆円近くまで積み上がりました。
私は常々思っていますが、国民の、有権者の熱狂はロクな結果を生まないということです。それは太平洋戦争の末路が私たちに教えてくれる最大の教訓です。そして、この熱狂状態をつくり出すのにメディアのあり方が大きくかかわっているという事実です。小泉選挙の時はテレビが先導しました。今回も一見大阪市長選は平松・橋下両候補にバランスを取って報道されているように見えましたが、独裁者をアピールする橋下氏がテレビ向きでした。
さて、もう一つの話題、清武の乱。私が最も心を痛めたのは江川卓氏のことでした。“空白の1日”の主人公は今でもこんな扱いを受けねばならないのでしょうか。


何故かメディアでは報じられない、先進国中で圧倒的に高すぎる公務員の人件費や退職金を生む政治が、天下りや官僚組織の焼け太りが、おそらく鳥越氏の言うロクな結果なのでしょう。
即ち、鳥越曰く、公務員の焼け太りや既得権者の恒久化こそが正しく、国民は常に搾取されるべきだと。ということになるのではないでしょうか。

そもそも、民主的手続きによって選ばれたのであれば、これは批判してはいけません。
もちろん結果が全てというわけでなく、批判できうる場合も考えられるでしょう。しかしそれは、この手続きに瑕疵があった場合に限ります。
瑕疵がない民主的手続きの結果に対する批判するということは、民主主義自体を捨てることが必要なのでしょう。
何故なら、鳥越氏が批判する民主主義は、何故か小泉や橋下にしか向けられません。
小泉や橋下はメディアによる批判の中、国民が選んだ代表だったのです。特に橋下に至っては、過去類を見ないほどのネガティヴキャンペーンが行われています。
殺人予告など日常茶飯事のようです。これほどまでにネガティヴキャンペーンを引くことには何も批判はないのでしょうか。
それに対し、メディアの後押しを受け、嘘ばかりのマニフェストを掲げた民主党に対しては全く批判をしません。
初めからマニフェストの履行しないつもりだったとしか思えないほどの無視具合は、瑕疵があったと言っても過言ではないでしょう。
従って、本来民主主義の観点から、ジャーナリズムの観点から、むしろ批判すべきは民主党や橋下にネガティヴキャンペーンを行うマスメディアではないのでしょうか。
民主的な手続きによって選ばれた代議士でも、嘘ついた代議士に対しては批判されて当然にもかかわらずこれを行わないということは、つまり民主主義に対する批判であり、ジャーナリズムの自殺とも言える事象なのでしょう。

少なくとも小泉政権下では借金は増えていませんし、マニフェストも履行しました。嘘をつかず民主的な手続きによって選ばれた代表なのです。

つまり鳥越氏は、民主主義に対する批判のみならず、ジャーナリズムに対する自殺も幇助していることに外ならないのです。
彼の口からぜひ聞いてみたいです。
鳥越氏の言うロクな結果というのは、一体何を意味するのでしょうか。
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