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いじめをなくす為に。 [時事問題:いじめ]

いじめる方にも罰を与えるべきだという議論が活発になっている。
もちろん重大な権利侵害を行う事に対して、罰を与えることは当然であるが、本当にこれだけで解決するのだろうか。

いじめる人間はよく、いじめられる人間にも責任があるという。
これは、ある意味ではリスクヘッジできているといえる。
リスクヘッジといえば、いかにも聞こえが良いが、リスクヘッジが得意な人間は時にこんな言い訳をする。
自分でガラスのコップを倒して割ってしまった時に、
「お前がガラスのコップを置くから割れたんだ!」
殺人を行い、
「殺される方が悪い、ナイフを売った方も悪い」

つまり、いじめる人間というのはごまかす事が得意であろう。
反省せずに、相手に依存しすぎる傾向にあるといえる。
財政破綻で何かと話題になる夕張市や大阪市の首長、それに談合事件で話題となっている宮崎の首長も、このように相手に依存する言い訳をしていたことは記憶に新しい。言い訳する官僚や政治家は自分が悪いとは思っていない。

つまり、いじめる人間、とりわけいじめられる人間にも責任があると言う意見を持っている人間がいる事実は、社会的に大きな問題を抱えているといえないだろうか。このことの対策としては、懲罰を与えただけでは何の解決にもならない。
相手に依存しすぎる人間は、懲罰を受けようものなら、「いじめられるのはアイツが悪いのに何故自分だけが」と、特殊な考え方をする。

さて、どうすればいいのだろうか。

相手に依存しすぎる人間が多く排出される現代、いじめられる側に比べ、挫折が少ない分、相手に依存しすぎる人間の方が進学率が高くなる。つまり、このような者たちがヘッジファンドや官僚等になる確率が高くなってくるわけである。
まさに日本の破綻である。更に米国化が進む。
これを子供のうちに修正するためには、いじめを行う人間に懲罰を行うのではなく、精神病として、カウンセリングなどを行うべきなのだ。
カウンセリングを行うことで、多少なりとも考え方が是正されれば、将来日本を支える大きな力となってくれる事が期待できる。


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コメント 2

お久しぶりです。この記事は、どこかのヤンキー先生よりも、現代の「いじめ」問題の本質を理解されているものと思います。
テレビなどの報道を見ていると、どうもいじめる側といじめられる側の二つにクラスが色分けされているように感じますが、現実はそう単純ではないようです。いじめの連鎖というか、あるグループにいじめられている者が別の誰かをいじめているという構造も見られるようです。教育再生会議の単純な論議だけでは、どうしようもないと思います。
先日放送されていたFBSの目撃者fでは、事件が起きてから国会議員などの大人達が大勢東京から学校に来るけど、誰も直接子ども達と語ろうとせずに日帰りで帰って行くと指摘していました。このような対応の仕方にも、現在の教育問題の根があるように思えます。
by (2006-12-03 16:45) 

Reveryearth

>>NTHAWKS
お久しぶりです、コメントありがとうございます。
学校や教育委員会は、いつも記者会見を開き頭を下げるばかりで、またすぐに同じ問題が浮上するところから、何かタブー的な考えを持っているように感じます。
確かに、体罰は厳禁であり、かつ割れ窓理論の要請による警察の介入を行おうとしても社会より猛批判が来る為、学校がいじめを認めても何の対策も取れない現状、タブーにせざる終えない状況もあると思います。
学校の隠蔽体質だけではなく、子を持つ親が自己責任を全うしない限りこの問題は解決しないでしょう。
by Reveryearth (2006-12-05 23:50) 

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