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タミフル-冷たい方程式- [時事問題:未分類]

タミフルの10代への処方が原則禁止となりました。

「薬害タミフル脳症被害者の会」の要請による物のようですが、このように簡単に禁止にして良いのでしょうか。

10代への投与が原則禁止となれば、新型インフルエンザが流行した場合、対策が混乱することで被害が増大すことは確実です。

その証拠に、新型インフルエンザが流行しているわけでもない現状ですら、医師や薬剤師らにかなりの混乱が見られるようです。

非情な意見のようですが、現状タミフルが特効薬である以上、タミフルやインフルエンザによると考えられる異常行動で死ぬ人数と、タミフルを投与しなかった場合の死亡人数および感染増大によるリスクを比較衡量しなければいけません。

タミフルを投与しなかった場合のリスクは軽減することができませんが、タミフルを投与した場合のリスクは、たった1文注意を付け加えるだけで大幅な軽減が可能です。

すなわち現在必要なのは、タミフル自体の禁止ではなく、常に注意を促す事で異常行動による被害を軽減することなのです。

にもかかわらず、タミフル服用後の事故で我が子を失った遺族からは、今回の厚労省の対応について「対応が遅すぎる。年齢にかかわらず原則、使用禁止にすべきだ」。等と怒りの声が上がっているようです。

発売以来、無防備だった頃を含め異常行動はたった22件です。たった22件のためにこれだけのリスクを社会に負わせ、インフルエンザで死んだり感染拡大した場合誰が責任を負うのでしょうか。

遺族たちが負うのならば別ですが、怒りに身を任せ自分勝手な論理で社会に大きなダメージを与えても子供は生き返りません。

もちろん大切な子供を亡くした遺族の気持ちもあるでしょうが、それだけによって社会に大きなリスクを強いることが許されるはずもありません。

遺族たちは、同情を盾にマスメディアに露出すると、民意がそちらに傾くため、民主主義の日本ではそれが間違いであっても対策せざるを終えません。マスメディアは当然、同情を取れる方が数字も上がるため放映します。

これを専門用語で「民衆扇動」と言います。


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